エジプト最強のファラオ ラムセス2世
アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群 世界遺産1979年登録
アブ・シンベル神殿 ラムセス2世像
ダムの建設計画が持ち上がり、アスワン・ハイ・ダムの底に沈む運命だったアブ・シンベル神殿は、ユネスコが水没救済キャンペーンを開始することによって、 世界六〇カ国の援助を得て移築されることになった。それを機に『世界遺産条約』が誕生したわけで、いわば世界遺産の原点である。いまや1000を越える物件が世界遺産に登録されている。移築するために、いくつかのパーツに切り分けられて運び、組み立てられたのだが、見た目ではその痕跡は見当たらない。世界最高の技術が集められた賜物。
この像4体は、ラムセス2世。像の高さは22m。古代エジプトにおける最強・最高のファラオで、人類がはじめて鉄器を使ったとされるヒッタイトと戦った、カデシュの戦いが有名。そのカデシュの戦いでのラムセスが神殿内部に描かれている。
アブ・シンベル神殿 全景 手前が王妃ネフェルタリの立像
そしてアブ・シンベル神殿の近くには、ラムセス2世の王妃ネフェルタリの神殿も建造された。歴代ファラオの中で一番有名なファラオはツタンカーメンも、王妃アンケセナーメンと一足の草鞋を二人で片方づつ履く絵が黄金の椅子に彫られたいたり、夫婦仲が良い。