古代ローマ帝国の建国伝説

ローマの歴史地区　世界遺産１９８０年登録　１９９０年範囲拡大

オオカミの乳を吸うロムルスとレムス

伝説では、オオカミに育てられたロムルスとレムスの双子の兄弟がおり、ローマの地にたどり着き、ローマの７つの丘にそれぞれ住み着いた。兄のロムルスはパラティーノの丘、弟レムスはアヴェンティーノの丘。しかし、ロムルスが建築した城壁を越えたことをきっかけに、兄弟に争いが起こり、ロムルスはレムスを殺してしまう。これが古代ローマ帝国の起源とされている。紀元前７５３年のことである。また、ローマという名はロムルスに由来する。ローマの街を歩くと、いたるところにロムルスとレムスがオオカミの乳を吸っている像を見かける。古代ローマ帝国のコインにも、双子がオオカミの乳を吸っている図が彫られていた。