青之丞(あおのすけ)の旅と読書日記

旅の途中で読んだ本の紹介と、撮った写真にまつわる歴史

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

沖縄の世界遺産 グスクのある町

琉球王国のグスク及び関連遺跡群 世界遺産2000年登録 首里城本殿 池上永一さんが描いた琉球王朝の物語『テンペスト』の舞台!歴代の王様の肖像画が飾ってある。琉球王国の文化の中心。日本だけど、なにか日本とは一味違う風情を感じる場所。『テンペスト…

ガジュマルの木が建物を侵食する遺跡 タ・プローム

アンコール遺跡群 世界遺産1992年登録 タ・プローム遺跡 1186年、ジャヤヴァルマン7世が母の菩提寺として建立した寺。アンジェリーナ・ジョリーの「トゥームレイダー」の舞台。 タ・プローム遺跡 世界遺産に登録されているので、後世までこの遺跡を…

ローマ 命がけの闘技場 コロッセオ

ローマ歴史地区 世界遺産1980年登録 1990年範囲拡大 コロッセオの内部 紀元後80に完成した世界最大の円形闘技場。1層目がドーリア式、2層目がイオニア式、3層目がコリント式の建築様式。ヴェスパシアヌス帝によって娯楽の場となり、剣闘士同士の…

『乳房に蚊』 足立紳  幻冬舎

装丁に描かれた乳房に蚊が止まっている絵をみて、「こんな状況を実際に目にすることなんてないだろう」と思い手にした作品だが、内容はとてもありふれたもの。それなのに、途中で読むことをやめられない作品であった。なぜなのだろう?? 年収100万にも満…

『ガンルージュ』  月村了衛  文藝春秋

韓国の次期大統領とも言われている韓国の要人・白尚民(ペク・サンミン)が群馬県にある山荘『別荘御殿』から拉致された。犯人グループはキル・ホグン率いる韓国最精鋭特殊部隊「ソバンサ」。事件に巻き込まれ、祐太郎と麻衣は人質になってしまう。韓国と癒…

パリのランドマーク エッフェル塔

パリのセーヌ河岸 世界遺産1991年登録 エッフェル塔 1889年のパリ万国博覧会のためにモニュメント。わずか2年2か月で建造され、工事中死者はひとりもいなかった。エッフェル塔は、いまや立派な市民権を得ているが、建設当時、奇抜なデザインに賛否両論…

『株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者』  喜多川泰  ディスカバリー21

家庭を省みず、ひたすら仕事に専念していた新井英雄。自分の会社を倒産させてしまい、妻と娘にも家を出て行かれた。生活に窮するようになり、就活をはじめる。そして再就職したのが、株式会社タイムカプセル社。この会社は未来の自分に手紙を送ろうとする人…

パリ ノートルダム大聖堂

パリのセーヌ河岸 世界遺産1991年登録 ノートルダム大聖堂正面 ゴシック様式の大聖堂。1804年、ナポレオンがここで戴冠式を行った。正面から見るとちょっと小さく見えてしまうが、奥行きがあって実際はとても大きい。裏側から見ると、また違った姿を…

『羊と鋼の森』  宮下奈都  文藝春秋

高校もないほどの北海道の小さな集落で育った外村は、森に囲まれ、何かを望むこともなく自然の一部として生きていた。偶然、学校のピアノを調律するためにやってきた板鳥の作業を見学して心が揺れた。「調律師になりたい」人生ではじめて感じた強い想いだっ…

僕の一生の宝物 最強の旅の味方 トラベラーズノート

旅、特に海外行くときは事前に行く国の情報や観光地・遺跡の情報を集めてノートにまとめる。ガイドブックも数冊買うが、何冊も持っていくのは重いし、とても不便なので、必要な部分だけをまとめる。そのときにとても重宝しているのが、MIDORIの「トラ…

エジプト ギザの三大ピラミッドとスフィンクス

メンフィスのピラミッド地帯 世界遺産1979年登録 ピラミッドと警護するラクダに乗った警察 ギザの街からいきなりピラミッドの姿が見える。街とピラミッドはこんなに近いとは思っていなかった。初めてピラミッドが視界に入ったときには、あまりの急さに息…

ゴールデンウイークに旅する計画  ②

ゴールデンウイークの行き先、決定!! エアーとホテルの予約完了! 行き先は、ベトナムのホイアン。 ただ残念ながら、エアーの関係でたった4日間の旅なってしまった。 ホイアンからフエとミーソン遺跡の世界遺産にも足を伸ばす予定。 5日間あるとゆったり…

『また、同じ夢を見ていた』  住野よる  双葉社

前作『君の膵臓を食べたい』で衝撃的なデビューを果たした住野よるさんの最新刊。デビュー作には、泣かされた。電車の中で読んでいて、涙が止まらず苦労した。 同級生より賢く、思ったことは何でも口にする小学生・小柳奈ノ花。その性格が災いして、学校には…

日常と信仰の融合 サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂

ローマ歴史地区 世界遺産1980年登録 1990年範囲拡大 サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂 4世紀の夏の夜、当時の教皇リベリウスは、枕元に立ったマリア様の「この夏の日に雪が降ったところに教会を建てよ」というお告げを聞き、本当に雪が降ったと…

ゴールデンウイークに旅する計画 ①

とにかく、旅に出たい。 久しぶりに海外がいい。いま行っても大丈夫そうなところはどこだ?? できるなら、世界遺産がある場所。 年取ったワンちゃんの世話を頼んで行くから、期間は4~5日。 時期はゴールデンウイーク。 日程的にアジアに絞られる。 テロ…

『山本美香という生き方』  山本美香 日本テレビ編  新潮文庫

2012年8月20日、シリアのアレッポで銃弾に倒れたジャーナリスト・山本美香さん。当時の山本美香さんの死亡を伝えるニュースを覚えている。危険な地域に取材に行き、そこで起こっている事実を伝えた山本さんが、どんな使命感で、どんな思考のもと、ど…

ヴァチカン市国 サン・ピエトロ大聖堂

ヴァチカン市国 世界遺産登録1984年登録 ウンベルト2世橋からのサン・ピエトロ大聖堂の夜景 ローマ4大聖堂のひとつ。ウンベルト2世橋からの夜景の写真を見て、どうしても自分で撮りたかった写真。世界遺産のひとつであるヴァチカン市国は、唯一、国全…

エジプト 唯一の女性のファラオ ハトシェプスト女王

古代都市テーベと墓地遺跡 世界遺産1979年登録 ハトシェプスト女王葬祭殿 第18王朝五代目のファラオ・ハトシェプストは唯一の女王。トトメス1世の王女。 女性だけに多くの苦労をしたファラオ。付けヒゲをはやして人前にでるなど、とにかく女性だとい…

独り占めしたいヴェルサイユ宮殿

ヴェルサイユ宮殿と庭園 世界遺産1979年登録 ヴェルサイユ宮殿 太陽王ことルイ14世が建てた宮殿。バロック式建築の最高傑作。絶対君主制を確立したルイ14世が建造しただけに、豪華絢爛、贅の限りをつくしている。そんなヴェルサイユ宮殿だが、当時、…

『やがて海へと届く』 彩瀬まる  講談社

彩瀬まるさんは、平凡な日常の小さなほころびを描く名手で、普通の生活の中で誰もが感じる喜びや科悲しみを独特の表現で物語を描いてきた。 地震の前日、一緒に住んでいた遠野君に、すみれは「ちょっと、息抜きにでかけてくる」と言ったまま、戻らないまま3…

『土漠の花』 月村了衛  幻冬舎

月村了衛さんといえば『機龍警察』シリーズが有名だし、デビュー作もこの作品。よってSF小説の大家というイメージだったが、『土漠の花』はそれまでの作品とは一線を画す。舞台はソマリア(実際に日本が自衛隊を海外にはじめて派遣したのもソマリアだった…

『生還者』 下村敦史  講談社

山岳ミステリー小説の傑作。 ヒマラヤ・カンチュンジェンガで大規模な雪崩が発生し、日本人登山者数名の遺体が発見された。その雪崩事故のたった2人の生還者・高瀬と東の証言が食い違う。どちらが正しいのか?閉ざされた雪山では他に事実を知るものはいない…

2015年 京都の紅葉 残念な紅葉まつり。

蓮花寺の紅葉 2015年11月22日、瑠璃光院の紅葉を撮りたくていざ、京都。しかし・・・・、残念ながら、2015年は紅葉の不作の年だった。宿が確保できず、日帰り京都。朝4時起床、東京発の新幹線のぞみの始発で京都へ。 瑠璃光院に到着するも入場…

『尖閣ゲーム』  青木 俊  幻冬舎

どこまでが小説でどこまでが本当なのか? そのリアリティに驚嘆。 アメリカ軍基地の問題、尖閣諸島の領有権に揺れ動く沖縄。日本、中国、台湾が主張する尖閣諸島の領有権の言い分は、実際に冊封使録に依るところが多い。その冊封使録「羅漢」をめぐり、陰謀…

長野 美ヶ原高原

夕焼けに染まる北アルプス 2015年12月の長野県美ヶ原高原。例年に比べ雪が少なくて、期待していた景色が見れるか不安だった。松本駅から宿のバスに揺られること約1時間、旅館に到着。バスの車窓から、既に霧氷を見ていたので、部屋に荷物を置くと早速…

『天才』 石原慎太郎 幻冬舎

政敵だった石原慎太郎と田中角栄。なぜそんな関係の石原慎太郎さんが角栄を描いたのか?角栄の汚職事件の際、慎太郎さんは角栄を辞任に追い込んだひとりである。そんな慎太郎さんが角栄の一人称で、角栄の生涯を描く。 小学生か中学生の頃、ニュースでロッキ…

ルーブル美術館 至宝の宝庫にして歴史の証人!?   

パリのセーヌ河岸 世界遺産1991年登録 ルーブル美術館の夜景 ルーブル美術館で観賞した作品は、「ミロのヴィーナス」、古代エジプトの「書記座像」、ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」、ダヴィッドの「ナポレオンの戴冠式」等々。街歩きで時間がとれず、じっ…

『転生者オンム・セティと古代エジプトの謎』 ハニー・エル・ゼイニ × キャサリン・ディーズ 著   田中真知 訳 学研

イギリス人女性、名をドロシー・イーディーといい、エジプトではオンム・セティよばれている。エジプト考古局初の女性職員という科学的な所以をもちながら、自分は三千年前の古代エジプトを生きたという記憶を持つ、非科学的な側面をもつ人物であった。 彼女…

サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂

ローマ歴史地区 世界遺産1980年登録 1990年範囲拡大 サン・パオロ・レ・ムーラ大聖堂 ローマ4大聖堂のうちのひとつ。コンスタンティヌス帝によって建造された。サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂を直訳すると、城外の聖パオロ聖堂という意…

『年下のセンセイ』 中村航  幻冬舎

中村航さんが描く恋愛小説は、まさに青春真っ只中の年代に向けての作品が多い。この作品は、それよりももう少し上の世代にの年齢の恋愛を描いている。 華道のセンセイをしている透(20歳)、その生徒のみのり(28歳)。年の差8歳の恋愛物語。彼氏いない…