青之丞(あおのすけ)の旅と読書日記

旅の途中で読んだ本の紹介と、撮った写真にまつわる歴史

涅槃仏を観たくてクーレン山に行く。

f:id:bluetoone:20160306235624j:plainクーレン山のライチ売り場

クーレン山に行くには、距離的にトゥクトゥクでは行けないので、ツアコンに頼んで車とドライバーとガイドを手配してもらう。車はTOYOTAのランドクルーザーだった。クーレン山のクーレンは、クメール語でライチという意味。だから、日本語に訳すとライチ山。その名の通り、有名なライチの産地。ドライバーもガイドもたくさんのライチを買い込んでいた。シェムリアップ市内で買うよりも、上質のライチが安く買えるらしく、クーレン山にガイドに行くというと、みんなに買ってくるように頼まれたらしい。クーレン山に登る道は一本道。それも車がすれ違うことができないほど細い道。だから、時間によって登っていい時間と、下っていい時間が区分されている。

 

f:id:bluetoone:20160307223556j:plainクーレン山の涅槃仏

頂上について車を降りると、どこからともなく、小学校低学年くらいのたくさんの子どもたちが集まってきた。ガイドに理由を聞くと、涅槃仏を見るときに靴を脱がなければならず、その靴の見張り番を雇ってほしくて集まってきたとのこと。雇ってもいいかと聞かれたので、もちろんお願いする。すると、子どもたちは、じゃんけんを始める。負けた子どもは、潔くその場から去っていくし、遅れて参加する子どももいて、日本ならずるいって言われるように思うが、誰も咎めることがなく普通に参加している。そして、最後に残ったのが、とてもかわいい女の子だった。そこから涅槃仏まで歩く中、その女の子も一緒についてくる。

靴を脱いで涅槃仏を観て、また靴を脱いだ場所に戻ると、靴の横に体育座りをして、女の子が靴を見張ってくれていた。お駄賃の1ドルを渡してお礼をいうと、喜んで帰っていった。