青之丞(あおのすけ)の旅と読書日記

旅の途中で読んだ本の紹介と、撮った写真にまつわる歴史

死者の都ネクロポリス ファラオが眠る王家の谷

古代都市テーベと墓地遺跡  世界遺産1979年登録

f:id:bluetoone:20160306093932j:plain王家の谷

ツタンカーメンをはじめ多くのファラオが眠っている。ルクソールの東岸は神殿や生活の場所で、西岸は墓地遺跡群がおおくネクロポリス・死者の都とよばれている。約60の墓が発見されている。ツタンカーメンのミイラは2008年には、このここにあるツタンカーメンの墓で見ることができた。いまはどうなのだろう。

1922年、イギリス人ハワード・カーターによってツタンカーメンの墓が発見された。ツタンカーメンの墓は未盗掘の墓だったため、副葬品が当時のまま発見され、20世紀最大の発見と騒がれた。しかし、発見者であるハワード・カータをはじめ、この発見に携わった人間が次々と交通事故などで亡くなったことから、「ファラオの呪い」と恐れられ、違う意味でも騒動になった。

王家の谷を訪れたとき、ちょうどエジプト考古学者ザヒ・ハワースが、ネフェルティティ(アメンホテップ4世の妻で、ツタンカーメンの義理の母)の墓を調査中でものすごい砂埃をまき散らしていた。残念ながら、いまだに発見に至っていない。