青之丞(あおのすけ)の旅と読書日記

旅の途中で読んだ本の紹介と、撮った写真にまつわる歴史

2016-03-06から1日間の記事一覧

『ルビコン』 トム・ホランド  小林朋則 訳  本村凌二 監修  中央公論新社

ローマ帝国共和制の時代から、アウグストゥスが帝政をはじめるまでの物語。 主役はもちろんガイウス・ユリウス・カエサル。カエサルの一代記ともいえる一冊。 スッラに敗れたマリウス派のキンナの紹介でコルネリアを妻にしたために、スッラから離婚を命令さ…

父の非業の死を悼んで息子が建てた水原華城

水原華城(スウォンファソン) 世界遺産1997年登録 水原華城 虹紅門 李朝22代国王・正祖(チョンジョ)が、権力争いに巻き込まれて王位に就けず非業の死を遂げた父・荘献世子(チャンホンセジャ)に心を痛め、水原郊外の華山に改葬するとともに、華城…

『坂の途中の家』 角田光代 朝日新聞社

出産を機に7年勤めた会社を辞め、専業主婦になった里沙子。娘も2歳になり、順風満帆とはいえないまでも家族3人平凡に暮らしていた。そんな里沙子のもとに裁判所から1通の封書が届いた。六週間後に行われる刑事裁判の裁判員候補者に選ばれたという知らせ…