『ルビコン』 トム・ホランド 小林朋則 訳 本村凌二 監修 中央公論新社
ローマ帝国共和制の時代から、アウグストゥスが帝政をはじめるまでの物語。
主役はもちろんガイウス・ユリウス・カエサル。カエサルの一代記ともいえる一冊。
スッラに敗れたマリウス派のキンナの紹介でコルネリアを妻にしたために、スッラから離婚を命令されるが、カエサルは断固拒否してスッラに刃向かう話など、教科書に書いてないけど興味深い話が満載。歴史書ほど難しい内容ではなく、よくもここまでわかりやすくまとめたと思わされる。
多くの古代ローマ帝国の本を読んだけど、これほど面白い作品はなかった。暇なときに、あけたページをちょっと読むだけで、すぐに夢中になって読んでしまう。古代ローマ帝国、カエサルに少しでも興味があるならおすすめの1冊。
満足度5.0(5点満点)