青之丞(あおのすけ)の旅と読書日記

旅の途中で読んだ本の紹介と、撮った写真にまつわる歴史

たった1日の、でも充実した尾道観光 瀬戸内しまなみ海道

3月18日18時予定通り最後の商談が終わり、予約していたグリーンヒルホテル尾道に向かう。4週連続の出張の疲れを癒すつもりで、一日延泊して観光する予定を組んでいた。最後の出張先の尾道は初めて訪れた町。18日の天気は生憎の雨。ホテルに荷物をおいてすぐに、カメラと三脚を担いでホテルの周りを散策にでる。雨のため傘をさしての散策はカメラが濡れないか心配で遠出はできない。空腹を感じてホテル隣接のステーキ食べ放題のレストランで舌鼓をうつ。食後、目の前の向島(むかいしま)の船を修繕するドックのクレーンがライトアップされていたので、この日始めてのシャッターを押す。

f:id:bluetoone:20160320235245j:plain向島(むかいしま)のドック

この写真を撮ったところが向島に渡るフェリー乗り場で、上りフェリーの最終便の時間を確認するとまだ時間があったので、とりあえず向島に渡ってみることにする。料金は100円。フェリーが出港するとおじさんが料金を徴収しにやってくる。乗客は、仕事帰りの人たちばかりでカメラを担いでいるには場違いな雰囲気。6分で向島の港につき、尾道側からみたドックの裏側に行けないかと細い道を進む。

f:id:bluetoone:20160321001906j:plain向島からみたドック

水たまりを避けながら、なんとかクレーンの裏側に侵入。幸運なことに雨が止んでいた。夢中になりすぎて時間を忘れ、気づいたら最終便の時間が迫っていたので、大急ぎで港に戻ると出港するのを待っていてくれてぎりぎり乗船することができた。

翌朝は9時5分発のフェリーで生口島(いくちしま)まで行くことする。料金は1050円。天気は曇りだけど、とても濃い霧。今日も天候には恵まれず。晴れていれば絶景だろうと思われる風景をみながら、45分間の乗船で生口島に上陸。今回はまったく下調べをしていない旅なので、生口島についてから観光地を案内板で探し、自転車を借りるために島のインフォメーションに向かう。

f:id:bluetoone:20160321003029j:plain情緒ある風景

自転車で向かった先は、サンセットビーチ。サンセットビーチに近づくころ、遠くに大きな橋が見え始めた。「あの橋を渡ってみよう」と予定変更。地図を見るとその大きな橋は多々羅大橋という橋だった。

f:id:bluetoone:20160321003710j:plain多々羅大橋

この橋を渡ったさきは大三島(おおみじま)。なんとこの島の住所は愛媛県今治市。海面の高さにある道路を走っていたので、この橋と同じ高さまで自転車で登るのが本当にしんどかった。このときほんの一瞬青空が広がった!往復約30kmの道のり。自転車を返したときには、膝が笑って力が入らない状態に陥る。ランチはインフォメーションにほど近い「ちどり」でタコ飯を食す。タコの塩辛がとても美味でお土産に買う。商店街を歩いている時に瀬戸田レモンが有名なのを思い出してレモンも買った。13時30分のフェリーで尾道に戻る。

f:id:bluetoone:20160321004620j:plain生口島のフェリー乗り場

尾道に戻って今度は山登り。千光寺に向かう。JR尾道駅の裏から急な階段や坂道を登る。途中、尾道城がるが、前日乗ったタクシーの運転手に聞いたところ、お城ブームの時に観光客を呼ぶために造られた城で、運転手さんは偽物と言っていた。

f:id:bluetoone:20160321005121j:plain尾道城と瀬戸内海

お城に辿り着くと入口は固く閉ざされていて、いまやシンボルになっているだけのように見える。坂道を登って高度が上がると新尾道大橋が視界に入る。

f:id:bluetoone:20160321005758j:plain新尾道大橋

自転車を漕いで、山道を登りしんどい気持ちを綺麗な景色が癒してくれた。そしてやっと到着した千光寺。御朱印帳を持参しなかったので御朱印帳を購入し、御朱印をもらう。

f:id:bluetoone:20160321010132j:plain千光寺本殿と新尾道大橋

尾道は町の至る所にお寺がある。密集度合いは京都以上に高いと思われる。寺ばかりを廻ったら一日で一冊分の御朱印が集まるほど。

f:id:bluetoone:20160321010305j:plain途中で見つけた桜

たった一日ではまったく足りなかった尾道散策。帰りの長い長い新幹線で次回の尾道の旅行の計画をたてた。尾道に入り、島を渡って愛媛県に行き、四国を横断して徳島から岡山に戻り、倉敷を観光して岡山から新幹線で帰る。できれば島ごとに一泊したい。

たった一日の尾道だったけれど、とても充実した素敵な旅行になった。