戦場カメラマン 一ノ瀬泰造 ②
カンボジア アンコール遺跡群 世界遺産1992年登録
バイヨン遺跡の三面仏
若くして命を落とした戦場カメラマン一ノ瀬泰造の軌跡を追って、カンボジアのシェムリアップを巡る旅にでた。
泰造がカンボジアに滞在しているときに下宿していたのが、マダム・ロックが経営していたレストラン「バンテアイ・スレイ」。このレストランは現在も経営していて、今は国道6号線沿いにあります。泰造好んで食べたメニューは、アモック(ココナッツミルクで煮込んだ魚料理)や、FRIED FISH WITH GINGERや、SOUP CHI CHAY(海苔スープ)など。首からカメラを提げて店のドアを開けると、訳知り顔の店員に部屋に通された。部屋に入ると、壁一面に泰造の撮影した写真が飾られた部屋で、店員の訳知り顔の意味を理解した。きっと、カメラを持った日本人という判断のもと、意図的にその部屋に通してくれたのだ。なぜなら、広い部屋なのに客は他に誰もいなかったから。突然の幸運に喜びながらも、泰造が愛されていたのだなぁと実感する。料理については、個人差があると思うが、アモックが一番おいしかった。
客待ちのTUKTUK(トゥクトゥク)
シェムリアップの街を移動するのは、TUKTUK(トゥクトゥク)が便利。上の写真の乗り物で、荷台を原付バイクで引く。値段はドライバーと都度交渉。ボッタクリもあるが、すぐにそれがわかるようになる。基本的には、往復契約するとかなり安くなる。片道だと燃料も時間も無駄になるから。街中を移動するには、あまり気を遣わなくていいが、ちょっと郊外に行くときは、ヘルメット・ハンドルのバックミラー・黄色いベストの3点が揃っているかを確認しなくてはならない。黄色いベストはカンボジア政府が認めたドライバーの証拠。自分の乗ったTUKTUKが警察に捕まると、そこで降ろされてしまうのだが、郊外では替えのTUKTUKが捕まえることができず、難儀する。