青之丞(あおのすけ)の旅と読書日記

旅の途中で読んだ本の紹介と、撮った写真にまつわる歴史

パリ コンコルド広場 マリー・アントワネットの断頭台

f:id:bluetoone:20160327101204j:plainコンコルド広場の素敵な噴水

コンコルド広場からは、パリにある観光地の多くを眺望できる。エトワールの凱旋門、マドレーヌ教会など。パリの中心にある公園。現在はおしゃれで優雅な公園だが、フランス革命では、多くの命が散った場所。1973年、ルイ16世とマリー・アントワネットが断頭台に立ち、それ以降1000以上の命が絶たれた。綺麗な公園だが、公園を大きな道路が横切っていて、交通量が多くなかなか落ち着けない公園だった。公園を楽しむなら、隣接しているチュイルリー公園のほうがゆっくりのんびり出来る。

f:id:bluetoone:20160327101228j:plainエジプトから贈られたオベリスク

コンコルド広場の中央に立っているオベリスク。もともとエジプトのルクソール神殿にあったもの。通称「クレオパトラの針」。まったくクレオパトラとは縁もゆかりもないおオベリスクなのに・・・。

長野 戸隠神社 御朱印めぐり

f:id:bluetoone:20160220235217j:plain随神門

吉永小百合さんのCMで有名になった随神門。この先の杉並木を歩いていくと奥社にたどりつきます。戸隠神社は、中社(ちゅうしゃ)・奥社(おくしゃ)・宝光社(ほうこうしゃ)・九頭龍社(くずりゅうしゃ)・火之御子社(ひのみこしゃ)の5社の総称。

f:id:bluetoone:20160220235234j:plain奥社 参道杉並木

5社全部廻りました。参拝とはいえ、ほとんどトレッキングに近い歩行距離とアップダウウン。軽い気持ちでは奥社にはたどりつきません。

f:id:bluetoone:20160220235257j:plain火之御子社

火之御子社に御朱印を貰えないので、参拝をしたあと宝光社で一緒にもらおうと思っていたところ、宝光社では御朱印をもらうのに長蛇の列。1時間以上並んで、やっと順番がくる。

f:id:bluetoone:20160220235311j:plain宝光社

しかし、御朱印を書いているのは一人だけで、「昼休憩を返上して御朱印を書き続けているため、宝光社のみの御朱印にしてください」とのこと。こんなことなら、参拝前だけど、中社でもらえばよかったと心の中でつぶやく。しかし、僕の前に並んでいた男性は、北海道から御朱印をもらいに来たらしく、とても残念そうにしていた。

f:id:bluetoone:20160220235333j:plain中社

ということで、火之御子社だけは、御朱印をもらえなかったので、もう一度行かないとならない。

 

歴代の王・王妃の祀られた宗廟

宗廟   世界遺産1995年登録

f:id:bluetoone:20160312103606j:plain宗廟 正殿

朝鮮王朝の歴代の王をまつる儒式建築物。1395年に太祖李成桂によって造営された霊廟。1592年の豊臣秀吉文禄・慶長の役で建物は破壊され、1608年に再建された。

f:id:bluetoone:20160312103632j:plain宗廟 正殿

冬に訪れた韓国。天気には恵まれたが、やはり寒い。防寒対策もむなしく、ふるえていた。耳当てと毛糸の帽子がないと、外にでていることができないほどだった。

f:id:bluetoone:20160312103715j:plain宗廟 永寧殿

宗廟は、個人が自由に歩くことができず、数人のグループごとにガイドさんが同行する。それを知ってがっかりしたが、グループの一番後ろにいると誰も写らない写真が撮れて、それはそれで助かった。

f:id:bluetoone:20160312103739j:plain宗廟 永寧殿

もう少し暖かい時期にのんびり歩いてみたいと思う。外にいることが修行のようにつらかった。我慢ができなくて、一日に何度もカフェで暖をとることになった。

 

 

捨身行 補陀落山寺の補陀落渡海

紀伊山地の霊場と参詣道  世界遺産2004年登録

f:id:bluetoone:20160307223832j:plain補陀落山寺

補陀落山寺には、補陀落渡海という慣わしがありました。この寺の住職はある年齢に達すると30日の食料を積込んだ小舟に乗り外洋に向かうのです。小舟の前後左右には朱い鳥居があり、住職が乗り込むと出入口は釘で打たれて脱出できなくなります。行き先は補陀落浄土。修行のひとつ捨身行で、もちろん、どこにも辿り着けず、海の藻屑と消える運命なのです。江戸時代になると、住職が亡くなったあとに、ご遺体を小舟で海に流す水葬へと形態を変化させましたが、20人以上の住職が渡海しました。井上靖の短編「補陀落渡海記」は死ぬのが恐くて舟を抜け出そうとする住職を描いた小説です。

『バラカ』 桐野夏生 集英社

f:id:bluetoone:20160328222333j:plain

ミカ、光、薔薇香と3つの名を持つ少女。日系ブラジル人夫婦のもとに、日本で生まれ、1歳半の頃、ドバイに移住する。父親より先にドバイに渡った母親とミカ。母親が男に騙され、母親は殺され、ミカは養子縁組を斡旋するブローカーに売られてしまう。ブローカーに扱われる子どもはすべてバラカと名付けられる。バラカとは、「神の恩寵」を意味する。バラカを200万円で養子に迎えたのは、出版社に勤め、40代未婚の木下沙羅だった。沙羅は法の眼をかいくぐり、自分が生んだ子どもとして届けをだす。沙羅は光と名付けた。沙羅は大学時代の同級生の川島雄祐の子を身ごもり、川島と結婚することになり、川島は光の義理の父親になる。沙羅は、懐かない光を次第に疎ましく思うようになり、一緒にドバイまで子どもを買いにいった田島優子に光を預ける。川島の仕事の関係で沙羅と川島は仙台に引っ越す。その数日後、東日本大震災が起きて、沙羅は行方不明に。ミソジニーの川島は悪魔に魂を売った根っからの悪人。結婚も木下家の財産目当てで、木下家の財産を受け継ぐ権利のある光を優子から奪って群馬に向かう。放射能の汚染が激しい地域で活動する「爺さん決死隊」と呼ばれた犬猫保護ボランティアが、犬を従えて暮らしていたバラカを発見し、親族がみつからないまま爺さん決死隊のひとり豊田が薔薇香と名付け、引き取って育てることになる。震災によって混乱する日本。甲状腺がんになった薔薇香を、原子力推進派グループと、政府に棄民扱いされていると不満を持つ被災地区のグループが奪いあい、薔薇香の人生が翻弄される。

桐野さんの小説の特徴かもしれないが、登場人物のなかで善人に数より、悪人の数の方が圧倒的に多い。その悪人も、そこらにいるような子悪党ではなく、骨の髄まで悪に染まった悪魔だ。一人の少女の自由を奪い、人権を無視した多くの大人たちの身勝手なエゴは、読んでいて、怒りが腹にたまる。微笑みを浮かべた仮面の下に、悪魔の形相が見える。震災から8年が経過した設定で書かれた物語だが、もしかするとこれが日本の近未来の姿かもしれないと思うほど、放射能に汚染された日本をリアルに描いている。

満足度4.0(5点満点)

石垣島で最も美しい景色・川平湾

f:id:bluetoone:20160312113320j:plain石垣島 川平(カビラ)湾

石垣島の川平湾は沖縄で一番お気に入りの場所。グラスボートに乗ると。綺麗なサンゴやウミガメや熱帯魚を観ることができます。この近辺は猫が多くいて、猫と遊ぶのも楽しい。ちょっと気の荒い猫もいて、引っかかれた。すぐ横にカフェがあって、のんびり美ら海をみながらのカフェオレは最高でした。一日中、眺めていたい海の風景。

徳島 眉山と眉山天神社

f:id:bluetoone:20160308225039j:plain 眉山天神社

阿波踊り会館のすぐ先にある天神社。菅原道真公の座像が見れました。眉山天神社は豊臣秀吉に仕えた蜂須賀家にとてもゆかりのある神社。

f:id:bluetoone:20160308225107j:plain 眉山からの眺望

阿波踊り会館内の山麓駅からロープウエイに乗れば、6分で眉山山頂。標高200メートルと聞いていたので、あまり期待していなかったけれど、山頂についてびっくり。最高の眺望。瀬戸内海と瀬戸内海に流れる川が一望できました。機会をつくって四国一周旅行に行こうと思う。