青之丞(あおのすけ)の旅と読書日記

旅の途中で読んだ本の紹介と、撮った写真にまつわる歴史

サッカラとダハシュールにあるピラミッド

メンフィスのピラミッド地帯 世界遺産1979年登録 サッカラ 階段ピラミッド ジョセル王によって紀元前2650年頃に建てられた最古のピラミッド。階段は王の魂を天に導くためと言われている。裏側に廻ると、セルタブと呼ばれる小部屋があり、のぞき穴か…

ルネサンスの街 フィレンツェ

フィレンツェの歴史地区 世界遺産1982年登録 サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 ローマから、ESに乗って日帰りでフィレンツェ小旅行。ESのチケットに印刷された車両がなくて、あわてる。車掌さんにチケットを見せると、ノートを取り出して調べ…

古代エジプト 最大の神殿「カルナック神殿」

古代都市テーベと墓地遺跡 世界遺産1979年登録 カルナック神殿 塔門 古代エジプト最大の神殿「カルナック神殿」は現在のルクソールにある。歴代のファラオが改築や増築をしている。写真はスフィンクス参道からみた第一塔門。当時は、このスフィンクス参…

『夏を喪くす』  原田マハ  講談社文庫

4編の中編集。 「天国の蝿」 父親の借金のせいで大学をあきらめ、その父親のよって母との生活が守られる。家族の縁の強さ、そして絶えることのない血の繋がりを感じる作品。人生はみな平等というけれど、生まれた親によって・・・。切ない。 「ごめん」 夫…

来年、改修工事を迎える道後温泉と松山

道後温泉 来年2017年、耐震工事のため改修される予定の道後温泉。改修工事の期間は7年~10年。120年の歴史を持つ。朝7時前に写真を撮っていると、旦那さんが風呂から出てくるのを待っていたおばさんが、道後温泉の歴史についていろいろ話してくれ…

パリで一番のおすすめ サント・シャペル 圧巻のステンドグラス

パリのセーヌ河岸 世界遺産1991年登録 サントサペルのステンドグラス セーヌ河の中州にあるシテ島のセント・シャペル。サント・シャペルとは「聖なる教会」という意味。ルイ9世によって建造された。パリ最古のステンドグラスと言われている。 パリに行…

日本のふるさと 五箇山 合掌造り

白川郷・五箇山の合掌造り集落 世界遺産1995年登録 五箇山 菅沼地区 合掌造りの屋根を補修するのに掛かる費用は、なんと2000万円。昔は良質の茅があったので、30~40年に一度でよかったが、、最近は茅の質の低下により、10年~20年に一度の…

『聖母』  秋吉理香子  双葉社

幼稚園児が被害者となる猟奇的殺人事件が連続して起こる。その事件の犯人は、剣道部に所属する高校生・真琴。しかし、犯人の真琴ですら、想像し得なかった事実が起こる。真琴の存在に警察が気づき始めたころ、ドラマはクライマックスを迎える。そして、読者…

『ルビコン』 トム・ホランド  小林朋則 訳  本村凌二 監修  中央公論新社

ローマ帝国共和制の時代から、アウグストゥスが帝政をはじめるまでの物語。 主役はもちろんガイウス・ユリウス・カエサル。カエサルの一代記ともいえる一冊。 スッラに敗れたマリウス派のキンナの紹介でコルネリアを妻にしたために、スッラから離婚を命令さ…

父の非業の死を悼んで息子が建てた水原華城

水原華城(スウォンファソン) 世界遺産1997年登録 水原華城 虹紅門 李朝22代国王・正祖(チョンジョ)が、権力争いに巻き込まれて王位に就けず非業の死を遂げた父・荘献世子(チャンホンセジャ)に心を痛め、水原郊外の華山に改葬するとともに、華城…

『坂の途中の家』 角田光代 朝日新聞社

出産を機に7年勤めた会社を辞め、専業主婦になった里沙子。娘も2歳になり、順風満帆とはいえないまでも家族3人平凡に暮らしていた。そんな里沙子のもとに裁判所から1通の封書が届いた。六週間後に行われる刑事裁判の裁判員候補者に選ばれたという知らせ…

古代ローマ帝国 最大版図 トラヤヌス帝

ローマ歴史地区 世界遺産1980年登録 1990年範囲拡大 トラヤヌス帝記念柱 古代ローマ帝国の五賢帝の一人トラヤヌス帝。トラヤヌス帝の時代にローマ帝国の領土は最大となった。ダキア、いまのルーマニアのとの闘いに勝利して建てられたのが、この記念…

もともとは駅舎だったオルセー美術館

パリのセーヌ河岸 世界遺産1991年登録 オルセー美術館夜景 1900年、オルレアン鉄道のオルセー駅の駅舎としてラルーによって設計された。そして1986年美術館として現在に至る。セーヌ河沿いに位置していて風景としても絶好の場所。オルセー美術館…

沖縄 大好きなホテル日航アリビラ

ホテル日航アリビラの正面玄関 沖縄本島に泊まるときはここしかない。もうどれだけ泊まっただろう。何回も行ったので自分の家のようにくつろげるホテル。沖縄以外で違うホテルに泊まると、「アリビラならなぁ」と思うほど。外見はスペインをイメージしてるら…

朝鮮王朝の王様の離宮 昌徳宮

昌徳宮 世界遺産1997年登録 昌徳宮 仁政殿 1405年朝鮮王朝第三代王太宗により、景福宮(キョンボックン)の離宮として建てられた昌徳宮(チャンドックン)、1592年の文禄の役で、豊臣秀吉が派遣した日本軍によって景福宮とともに焼失。その後、…

『謎の独立国家 ソマリランド』  高野秀行 本の雑誌社

ここ数年、ソマリア、もしくはソマリランドという国(?)の名前を耳にするようになった。ソマリアが舞台の小説を2冊読んだことがあるので、なんとなくのイメージが頭にある。ソマリランドがどこにあるのか興味があってネットで調べてみると、「アフリカの…

沖縄の世界遺産 グスクのある町

琉球王国のグスク及び関連遺跡群 世界遺産2000年登録 首里城本殿 池上永一さんが描いた琉球王朝の物語『テンペスト』の舞台!歴代の王様の肖像画が飾ってある。琉球王国の文化の中心。日本だけど、なにか日本とは一味違う風情を感じる場所。『テンペスト…

ガジュマルの木が建物を侵食する遺跡 タ・プローム

アンコール遺跡群 世界遺産1992年登録 タ・プローム遺跡 1186年、ジャヤヴァルマン7世が母の菩提寺として建立した寺。アンジェリーナ・ジョリーの「トゥームレイダー」の舞台。 タ・プローム遺跡 世界遺産に登録されているので、後世までこの遺跡を…

ローマ 命がけの闘技場 コロッセオ

ローマ歴史地区 世界遺産1980年登録 1990年範囲拡大 コロッセオの内部 紀元後80に完成した世界最大の円形闘技場。1層目がドーリア式、2層目がイオニア式、3層目がコリント式の建築様式。ヴェスパシアヌス帝によって娯楽の場となり、剣闘士同士の…

『乳房に蚊』 足立紳  幻冬舎

装丁に描かれた乳房に蚊が止まっている絵をみて、「こんな状況を実際に目にすることなんてないだろう」と思い手にした作品だが、内容はとてもありふれたもの。それなのに、途中で読むことをやめられない作品であった。なぜなのだろう?? 年収100万にも満…

『ガンルージュ』  月村了衛  文藝春秋

韓国の次期大統領とも言われている韓国の要人・白尚民(ペク・サンミン)が群馬県にある山荘『別荘御殿』から拉致された。犯人グループはキル・ホグン率いる韓国最精鋭特殊部隊「ソバンサ」。事件に巻き込まれ、祐太郎と麻衣は人質になってしまう。韓国と癒…

パリのランドマーク エッフェル塔

パリのセーヌ河岸 世界遺産1991年登録 エッフェル塔 1889年のパリ万国博覧会のためにモニュメント。わずか2年2か月で建造され、工事中死者はひとりもいなかった。エッフェル塔は、いまや立派な市民権を得ているが、建設当時、奇抜なデザインに賛否両論…

『株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者』  喜多川泰  ディスカバリー21

家庭を省みず、ひたすら仕事に専念していた新井英雄。自分の会社を倒産させてしまい、妻と娘にも家を出て行かれた。生活に窮するようになり、就活をはじめる。そして再就職したのが、株式会社タイムカプセル社。この会社は未来の自分に手紙を送ろうとする人…

パリ ノートルダム大聖堂

パリのセーヌ河岸 世界遺産1991年登録 ノートルダム大聖堂正面 ゴシック様式の大聖堂。1804年、ナポレオンがここで戴冠式を行った。正面から見るとちょっと小さく見えてしまうが、奥行きがあって実際はとても大きい。裏側から見ると、また違った姿を…

『羊と鋼の森』  宮下奈都  文藝春秋

高校もないほどの北海道の小さな集落で育った外村は、森に囲まれ、何かを望むこともなく自然の一部として生きていた。偶然、学校のピアノを調律するためにやってきた板鳥の作業を見学して心が揺れた。「調律師になりたい」人生ではじめて感じた強い想いだっ…

僕の一生の宝物 最強の旅の味方 トラベラーズノート

旅、特に海外行くときは事前に行く国の情報や観光地・遺跡の情報を集めてノートにまとめる。ガイドブックも数冊買うが、何冊も持っていくのは重いし、とても不便なので、必要な部分だけをまとめる。そのときにとても重宝しているのが、MIDORIの「トラ…

エジプト ギザの三大ピラミッドとスフィンクス

メンフィスのピラミッド地帯 世界遺産1979年登録 ピラミッドと警護するラクダに乗った警察 ギザの街からいきなりピラミッドの姿が見える。街とピラミッドはこんなに近いとは思っていなかった。初めてピラミッドが視界に入ったときには、あまりの急さに息…

ゴールデンウイークに旅する計画  ②

ゴールデンウイークの行き先、決定!! エアーとホテルの予約完了! 行き先は、ベトナムのホイアン。 ただ残念ながら、エアーの関係でたった4日間の旅なってしまった。 ホイアンからフエとミーソン遺跡の世界遺産にも足を伸ばす予定。 5日間あるとゆったり…

『また、同じ夢を見ていた』  住野よる  双葉社

前作『君の膵臓を食べたい』で衝撃的なデビューを果たした住野よるさんの最新刊。デビュー作には、泣かされた。電車の中で読んでいて、涙が止まらず苦労した。 同級生より賢く、思ったことは何でも口にする小学生・小柳奈ノ花。その性格が災いして、学校には…

日常と信仰の融合 サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂

ローマ歴史地区 世界遺産1980年登録 1990年範囲拡大 サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂 4世紀の夏の夜、当時の教皇リベリウスは、枕元に立ったマリア様の「この夏の日に雪が降ったところに教会を建てよ」というお告げを聞き、本当に雪が降ったと…